床の間 Now・Currently on display 2023年10月

達磨図 賛「直指人心 見性成仏

達磨図 「直指人心 見性成仏(だるまず さん 「じきしにんしん けんしょうじょうぶつ 」)

 禅の特徴を表した言葉として、(不立文字 教外別伝) 直指人心 見性成仏
と云う言葉があります。


 (悟りは文字や言葉では伝えることはできない) 人がそれぞれに持っている自分の心を直視する事で、その中にある仏性を見出すことができる、と云うことです。

 通常縦書きは、右から左に改行しますが、始まりを示す関防印が左上に有ることから右に改行していく数少ないもので、達磨が左を向いているため左から始めたのか、筆者の謙遜の意味が込められているのかは良くわかりません。

筆・山田宗敏 (やまだ そうびん) 和尚

大正9年岐阜県の生まれ。大徳寺塔頭真珠庵に於いて、南山宗寿に師事して得度。花園大学及び龍谷大学卒業。学徒動員で出征、昭和26年真珠庵住職。大徳寺派宗務総長を経て、(財)禅文化研究所所長に就任。平成20年3月25日遷化。

 この掛軸の由来は良く分かりませんが、山田宗敏和尚と先住承謙和尚は花園大学(前臨済専門学校)の同級生に当たり、学徒動員で出征するなどよく似た経歴の持ち主で、交流が有ったものと思われます。

 前回の床の間NOWで、植えたばかりのサンパチェンスとカリブラコアネオダブルを紹介しましたが、このように大きく成長しました。

植えて間もない5月の状態
現在の状態。約4ヶ月間毎日美しい花を楽しませてくれています。

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