「応挙展とその翌日」(2023年11月7日付)

令和5年11月3日(金)に、年に一日限りの「応挙展」を4年ぶりに開催しました。好天にも恵まれ多くの皆さんに楽しんでいただきました。


今年は、複製「波涛図」の12枚の襖を初めて横一列に展示してみました。

この展示は、従来の定説となる位置の襖を展開しただけですが、夏目漱石も小説で取り上げ、私もずっと試みたいと思っていましたが、本堂正面には鴨居や敷居がないため4枚の襖は立てる事ができません。

たまたま、10月上旬に桂文枝(元桂三枝)さんが来られる事になり、前日にホームセンターで材料を調達して私が手作りで立ててみました。

約1ヶ月間この状態で展示していましたが、本尊さんを隠しているため間もなく元の位置に戻します。

一方、本物の「群仙図」は、収蔵庫に納めているため、毎年展示には大変な時間と手間がかかります。

今年は、修士論文のテーマを「群仙図」にしている女学生に、収蔵庫からの搬出、展示、収納までの全てを調査研究を兼ねて手伝っていただき大変助かりました。来年からの学芸員としてのご活躍を願っています。

翌4日(土)には、亀岡市文化資料館の「親子体験講座・日本画を描いてみよう」と題した事業が行われ市内の親子に参加していただきました。「仙人たちはみな同じ方向を見ているけど、何を見ているの?」などと、鋭い質問を受けびっくりしました。

午後からは、文化資料館で日本画家のベリーマキコさんの指導でそれぞれの絵を完成させ、しばらく文化資料館に展示されるそうです。

庫裏ではパッチワークの展示も行いました。

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