今年は特別なお盆でした(2020年8月24日付)

コロナ禍の中でお盆の諸行事が無事終了しました。

紀元前5世紀頃、仏陀が活躍した時代に、既に感染症が大流行して人々を苦しめていたことは、「仏説却温黄神呪経」(ぶっせつぎゃくおんじんしゅうきょう)というお経の中に出てきます。

それ以降も様々な感染症が人類を震撼させ、歴史的にも人権問題を始め様々な負の遺産を残してきたことは否定できません。

しかし、医学、医療が発達した現在、この様な世界的な大流行となり、社会のシステムやルールの見直しを大きく迫られるとは、だれも予測できなかったと思います。


6月頃から私たち住職の間では、「今年のお盆の諸行事をどの様に務めたら良いのか?」が話題となっていました。

私は、宗教者として今何をしなければならないのか、何が出来るのかと考えると、このコロナ禍が1日も早く終息するよう一心に願う事だと考え、3月頃から毎日、感染症終息祈願の「却温黄神呪」を唱えています。そこで、今年のお盆は、コロナウィルスが退散するよう願いを込め、各家の棚経と施餓鬼でも唱える事にしました。


こうして、例年とは違う特別なお盆となりましたが無事終了しました。一日も早くマスク着用や「却温黄神呪」を読まないですむ日がくることを皆さんと共に願いたいと思います。

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