「先人フォーラム」盛況のうちに終える!(2026年10月3日付)

満員のガレリアかめおか

当日の様子を2026年10月3日付京都新聞丹波版の記事で紹介します。

応挙の写生「近代日本画に影響」
亀岡で「先人フォーラム」 画風など解説 重文の修復事業も報告

亀岡出身で、江戸時代に活躍した絵師・円山応挙(1733~95年)の偉業を再確認する講演会「先人フォーラム」が先月27日、亀岡市余部町のガレリアかめおかで開かれた。
専門家が「先駆的な作品を生み出し、近代日本画にも多大な影響を与えた」と解説し、金剛寺(曽我部町)が所蔵する国重要文化財「波濤図」「山水図」の修復事業の現状も報告された。

 応挙は現在の曽我部町穴太で農家の次男として生まれ、同寺で小僧生活を送った後に京都で絵を学んだ。独自の画風を確立し、円山派の祖となった。

講演をする大橋美織さん

 講演で、東京国立博物館の大橋美織主任研究員は「一代で名前をとどろかせた京都画壇の巨匠」とたたえた。若い頃に西洋の遠近法を取り入れ、流行していた中国人画家、沈南蘋(しんなんぴん)の作風も学んだと紹介。円満院門主や三井家の庇護(ひご)を受け、特に40代以降に充実期を迎えたと評した。

 応挙は写生を重視して、人や動植物をリアルに表現したという。大橋さんは雲龍図を例に挙げて「実在しない竜を圧倒的な臨場感で描いた。写生を昇華させた技術で3次元のような立体感を絵に表しており、本当に偉大」と語った。

講演をする岡岩太郎さん

 1788年に応挙が描き、金剛寺に寄進した波濤図と山水図は9年がかりの大修復が進む。修復を担う岡墨光堂(京都市中京区)の岡岩太郎代表も講演して、「装潢(そうこう)」と呼ばれる文化財の絵画や古文書の修理技術の基礎を解説した。

 波濤図などの修理は第1期の前期を終えた段階という。経年劣化で生じた折れ傷や茶褐色の汚れなどに対応するため、装丁の解体や汚れの除去、欠失箇所の補填といった作業を3年かけて丁寧に行ったと紹介した。

 岡さんは「(文化財は)傷んで使わなくなると忘れられる。50~100年の周期で修理して公開することで価値が再発見され、継承の意識が高まる」と、未来へ受け継ぐサイクルの重要性を説いた。

 生涯学習かめおか財団の主催、画聖圓山応挙顕彰会の共催で約200人が耳を傾けた。(中塩路良平)

閉会あいさつをする法貴副会長
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