福寿山金剛寺は、京都府亀岡市にある臨済宗天龍寺派の末寺で、開山は仏国国師、本尊は釈迦牟尼佛です。

当寺は、江戸時代を代表する画家圓山応挙と所縁が深いことから「応挙寺」とも呼ばれています。

応挙は、1733(享保18)年、この村の農家の次男として生まれ、幼少時期(8歳~15歳頃)に金剛寺で小僧生活をおくりましたが、絵を描くことを好み、また類まれな才能により当時の住職玉堂和尚に勧められ、京都に出て絵を勉強しました。応挙は、既成概念に囚われない斬新な発想で、従来にはなかった写生や遠近法を採り入れ画家として大成しますが、1788(天明8)年応挙56歳のとき両親の追善供養と幼少時代の感謝を込め、本堂全面の襖と壁面57面に「山水図」「波濤図」「群仙図」を描き寄進しました。

現在これらの作品は、国の重要文化財に指定され、掛軸に改装して保管しています。また最近、応挙が玉堂和尚の思い出を描いた掛軸や、応挙が父親の年忌法要を依頼した手紙も発見、応挙と当寺の深い繋がりを裏付ける品として注目されています。

「山水図」「波濤図」は、東京国立博物館に寄託、「群仙図」は収蔵庫に保管、毎年 11 月 3 日「文化の日」に一般無料公開をしています。

日常は、本堂に「波濤図」の内8幅を元の襖に復元し、皆様にご覧いただいています。(拝観無料。ただし、事前に要連絡)